駐在彼はヤリ逃げだったのか

呆然としながらなんとか身支度を整えてチェックアウトしたのは8時くらいだろうか。

 

最も不安だった支払いは済まされていた。

ホッとした。

 

逃げられたんじゃない・・・!

私はそれで充分だと思った。

 

安堵感だ。

もうそれでいい。

駐在彼とは、それでいい。

 

ありがとう。

年下彼との失恋を救ってくれたのはあなただから。

 

 

朝食を求めて地下鉄に乗った。

結局よく利用するベーカリーで朝食を取っていたら、駐在彼からいつものように英語でメッセージが来ていた。

 

おはよう

ごめんよ

朝早く起きてしまったし仕事の準備もあったんだ

よく眠れたかな

今日の講座頑張って

 

 

 

 

遅いわ!

 

でもブロックされたわけじゃなかった。

ただの、なんというか、軽い扱い。

 

でもホッとした。

 

ヤリ逃げは思い過ごしだった。

 

当たり前だけれど一緒にいる感は全く感じられなかった。

それは居酒屋の時から感じていたけれど。

 

でも、ゆったりとしたマイペースな彼らしい優しい対応だったのかもしれない。

 

私はそう思うことにした。

駐在彼に、愛と感謝の気持ちが溢れてきた。

 

そして予定通りに学びの場に向かった。