年下彼にフラれた原因を再考する
16歳年下彼との関係が1ヶ月で終わってしまった理由は2つあると思っている。
ひとつは『未来が無い前提』で関係を持ったこと。
もうひとつは彼にとって『待てない女』になってしまったこと。
イタリア人の彼との関係を過去のものにしたことでこの年下の彼と出会えたのは事実。
心の空きスペースが出来たから、彼が現れた。
でも男性に対する自分の立ち位置は変えていなかった。
今の私はセフレでいい。
まだ正式に離婚してないから付き合ってもどうせ不倫だ。
シングルマザーがパートナーを作るなんて贅沢な望みだ。
都合よく寂しさを紛らわしてくれる人が欲しい。
簡単にまとめたらこんな心理があった。
そんな設定で出会った年下彼と、一体なにが育めるというのか。
しかし想定外に彼との会話は楽しかった。
彼の未来を想像するのが楽しかった。
私と彼との未来など全く考えられなかったが、自分の未来については真剣に考えることができた。
準備していた離婚届を提出するきっかけが欲しかったんだ。
あっけなく離婚届を出すことができた。
16歳年下彼と一夜を過ごした1週間後だった。
スクショしたメールを見返したが、彼ももともと一晩限りのつもりだったのがよくわかる。
きっと悩みながら「また誘います」と返事をくれたんだと思う。
そう、早々にフラれた理由2つ目は、私が待てなかったこと。
彼からの連絡はもちろん、また会いたいという気持ちが抑えられなくて。
一晩楽しんだら終わりのつもりで会ったのに、私は彼との関係や会話が楽しかった。
設定と行動が違ってしまったんだ。
離婚届を出せたのは、そのおかげもあったと思う。
離婚したからと言って彼と付き合えるとは思ってなかったけれど、まずは変えられる事実から変えるべきだと思ったからだ。
しかし離婚という事実は手に入れても、もともとの『未来の無い関係』は変えられなかったし、変えるつもりも無かった。
でも、会いたい。
彼も私とのセフレ関係を楽しんでくれたらいいのに。
そう期待した。
私から会いたいと言わないと!
会いたい気持ちは伝えないと!
だってセフレなんだから言わないと!
そんな考えだったと思う。
私の存在は、彼にとって刺激ではあったと思うが、どこか恐怖だったと思う。
待てない女。
好きになっても意味がないし
相手を好きにさせてもいけない
でもまた会ってみたいような、怖い女。
だから彼は自分のペースを保ちたかったと思う。
なのに私が待てなくて、約束を取り付けようとする。
セフレだから、あれこれメッセージ交換などしてはいけないと思っていた。
だから自分の予定が空けば、彼に連絡をした。
その日がダメならまた誘えばいいと思ったから。
だけと誠実で自分のペースを保ちたい彼には、プレッシャーでしかなかったと思う。
セフレ設定女の怖いプレッシャーだ。
いや、個人的には3日もメッセージが空く相手など友人としても微妙である。
しかし彼の不安も彼との関係性を含めて待てない女になってしまった私は、彼にとって恐怖でしかない。
フラれて当然だ。
今となっては納得の結果である。
もともと終わりしか想像できなかった相手ではあるが、早期に、傷つけ合うことなく誠実にお別れできた私は、なんて幸せなんだろう。
なんて素敵な男性と出会えたんだろう。
枯れたはずの彼との涙が、2日ぶりに出てきた。
これは感謝の涙だ。
ありがとう。
私は必ず、次の人を幸せにしてあげる。