彼みたいな人を探すという設定ミス
彼そのものへの執着が手放せなかったのはもちろんだけど
彼みたいな人をまた探そうという執着もあった。
これもさよなら。
見た目や職業、人種だけじゃない。
ただ私を愛してくれる人だけじゃない。
もちろん彼はあの時期に
短い間とはいえ私を愛してくれていた。
夫もそう。
でも、ただ必要とされるだけじゃダメだ。
まずね、私が出会いたい人はここにはいない。
『ここ』っていうのは
私の今いる世界。
派遣社員の私が動く行動範囲ではないところにいる。
満員電車に乗る人
都会のデパートに入っていく人
駅や居酒屋や英語教室
ここにはいないのだ。
さあ、私の生きるステージを
これからもっともっと変えていこう。