あの人からまさかの再会要請

16歳年下彼が夢に現れて、未練からよい思い出に変わったのが2日前。

 

その翌日、この失恋を親友以外に初めて過去の話として人に話したのが昨日。

 

そして今日。

鳴らないメッセンジャーアプリが、動いた。

 

仕事でプライベートのスマートフォンを使用したので、そのままデスクに置いたままにしてあった。

 

メッセージはどのアプリも表示されないようになっているが、16歳年下彼とコンタクトを取っていたメッセンジャーアプリだけは表示される設定になっていた。

 

もう年下彼から連絡は来ないし、連絡先も消した。

 

それならそのまま表示されてもたいした内容は来ないと思っていたが、なんと年下彼からのメッセージだったのだ。

 

プレビューを見ると単刀直入に用件が書かれていた。

私とのセッ クスが忘れられないと。

 

本当に驚いた。

嬉しさもあった。

そして複雑な気持ちも。

 

会ってもらえるなら返事が欲しいし、このメールを無視してくれてもいい。

 

彼らしいシンプルな内容だった。

 

どうしたい?

そんなのは決まっていた。

忘れられないのは、私のほうだ。

 

でも、どう返事していいかわからなかった。

スマートフォンを操作できる時間は無かった。

ゆっくり操作できるのは何時間も後だった。