駐在彼と遠距離恋愛するの?
16歳年下の彼と同時期にナンパで知り合った7歳年下の南米駐在の日本人男性。
16歳年下のあの彼との出会いが誠実だったから、駐在彼のお誘いをお受けした。
あの彼との出会いがなければ、この駐在彼との出会いは無いということ。
出会いは繋がっている。
ワンナイトデートで行った2件目のお寿司屋さんで連絡先を交換した。
この時は、この連絡先交換が大きな意味を持つとは思っていなかった。
駐在彼が南米生活に戻り、2日に一回程度のメッセージ交換が英語で始まった。
会話はほとんど日本語だったのに。
もしよかったらまた会いたいと書いてあった。
もちろんだよ、と答えた。
そっちの写真を送って、とお願いすると、半日から1日後に返事があった。
それほど頻繁ではないが、途絶えるとどちらからか挨拶を送る。
1ヶ月半後に控えた彼の一時帰国でまた会うために繋がっているような、そんな遊び感覚だと思う。
1週間が経ち、彼からのメールにハートマークが増えた。
honeyという単語が出てきた。
気をつけてね、よい一日になりますように、楽しんでね。
英語ならではの、優しいフレーズが増えてきた。
2週間が経つ頃、お酒を飲んで帰ってきたところに彼から初めての電話があった。
私もちょうど彼のことを考えていたところだった。
16歳年下の彼との関係に未来を感じず、不安と虚しさがあった頃だと思う。
『元気?声が聞きたくて。
あの日、本当に綺麗でした。
また会いたい』
そんな内容だったかな。
こちらは0時だから、向こうは午前10時だ。
短い電話。
しばらくしたらまた電話があった。
何?酔っ払ってる?
時々感じる、彼の少し抜けたところがここでも見えた。
私はこの電話から、彼への思いが強まってきた気がした。
16歳年下の彼への思いの虚しさを埋めてくれる存在だった。
メッセージ交換があって
気持ちを素直に表現してくれて
どこかふざけた雰囲気。
そして英語。
私に必要なエッセンスを駐在彼は、持っていた。