失恋から覚めていく恐怖

気持ちを整理していくと、幸せな時間も涙も、失恋も、『ただの過去』になっていく。

 

どんどん冷めていく、覚めていくのがわかる。

私は恋愛モードに入っていたかっただけ?

 

あんなに大好きだったのに。

昨日書いた手紙に、まだ好きでいさせてね!と書いたばかりなのに。

 

「カッコいいこと言って結局は背負えなくて逃げたくせに」

という不満が出てきた。

 

これは彼を通して見えてきた、私の、私自身へのメッセージだ。

 

私も綺麗事を言って彼との出会いを美しい思い出にしているけれど、結局背負えなくて逃げたんだ。

 

これは仕事におおいに現れている。

結婚生活にも出ていた。

仕事は結局背負えなくてパートで逃げている。

結婚も向き合うことを早々に諦めて逃げた。

 

私は16歳年下の彼との恋愛を通して、本当に大切なメッセージを受け取った。

 

彼との関係で思い出すべきことは、彼から受けた愛情でもなく、彼から感じた誠実さや若さではなく、これだったのだろう。

 

覚めていく。

涙が枯れていく。

あの甘くて痛かった気持ちが引いていく。

 

とても寂しい。

早すぎない?

でも書き換わっていく。

まだその痛みを感じたいと思っている自分がいる。

 

いやだ、私の失恋、まだ覚めないで。

 

また強くて冷めた私が生まれてしまう。