結果
16歳年下のナンパされて出会った彼。
ついに2週間の沈黙を破って、連絡をくれた。
「今後付き合ったりすることは考えていない。」
「公私ともに大きな変化があり、相手のことを第一に考えられない状況だから」
「この関係は双方にとって良いことではない」と。
とても誠実なメールだった。
最後に会った時から考えていたとのことなので、2週間、悩んだり逃避したり忙殺されていたと思う。
お別れの理由は彼の状況だけではない。
私たちには未来が無い。
あまりにも生きている世界が違う。
私が経験したこと。
彼がこれから経験すること。
お互いに必要な経験が、違いすぎるんだ。
わかっていた。
私はそれを会うたびに感じながらも、目の前の快楽に逃げていた。
しかし彼のほうがオトナで、理性的で、かつ合理的だった。
それでよかった。
何の反論も無い。
ひとつ安堵した。
自然消滅にされなくて良かった。
誠実に私と決別してくれたことを嬉しく思う。
彼に手紙を書いた。
思っていることの半分も書けなかったけれど、きっと彼には伝わるはずだ。
そして前から用意してあったプレゼントの中に入れて、最初に待ち合わせしたビルの雑踏の中にそれを放り投げた。
どうか上手く、彼のもとに届きますように。
うん、必ず届く。
彼はきっと、取りに行ってくれる。
声をかけてくれてありがとう。
まだ好きです。
あなたの幸せを心から願っています。
さようなら。