嫉妬を現すことワガママを言うこと
今になってわかる。
嫌だ嫌だ、行かないでと
彼に気持ちをぶつけたことがない。
言われて初めて
待ってと言ったことはあるけれど
心からそう感じたことがなかった。
それは
あきらめていたのか
感情を押さえ込んでいたのか
別れを願っていたのか
あまり思い出せないけれど
感情ではなく思考が動いていたことは覚えている。
ああだから彼は
私を選ばなかったんだな
私を信用できなかったんだなと
今になってわかった。
子どものように
行かないでと
ただ泣いたらよかった。
そういう表現って、
もう何年もしたことがない。
だって
泣いたって彼は別れたいわけだし
泣いたって私には子どもがいるし
泣いたって彼は故郷が目当てだし
と
思考が働くと
泣いてもいられないじゃない。
でも、素直さって
そういうことかー、と
今さらながらに思うのです。